2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.6 超高速・高強度レーザー

[10a-Z19-1~11] 3.6 超高速・高強度レーザー

2020年9月10日(木) 08:45 〜 11:45 Z19

高橋 栄治(理研)

09:00 〜 09:15

[10a-Z19-2] 軟X線吸収分光による環状分子の光開環ダイナミクスの研究

栗本 悠太郎1、齋藤 成之2、石井 順久3、金井 輝人2、板谷 治郎2、斉田 謙一郎4、武次 徹也4、〇関川 太郎1 (1.北大院工、2.東大物性研、3.量研機構関西、4.北大院理)

キーワード:X線吸収端近傍スペクトル, アト秒パルス, 光化学反応

分子のX線吸収端近傍スペクトル(XANES)は内殻軌道から非占有軌道への遷移により生じる。内殻軌道は局在し、遷移エネルギーに化学シフトがあるため、結合変化を伴う化学反応の進行を敏感に捉える可能性がある。近年、アト秒軟X線パルス光発生の研究が進み、時間分解XANES計測を行うことが可能となった.我々は、この計測法をS2へ励起した場合の1,3-cycloheadiene(CHD)の光開環反応に適用した。S1とS2へ励起した場合で開環ダイナミクスが異なることがわかっている。本研究では、S2励起の場合の反応過程について、S1励起との違いについて新たな知見を得ることを目的とした。