2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[10p-Z02-1~22] 15.4 III-V族窒化物結晶

2020年9月10日(木) 13:00 〜 19:15 Z02

岡田 成仁(山口大)、石井 良太(京大)、室谷 英彰(徳山高専)

16:00 〜 16:15

[10p-Z02-11] 光音響・発光同時計測法と積分球法によるInGaN量子井戸の内部・外部量子効率推定

森 恵人1、高橋 佑知1、坂井 繁太1、森本 悠也1、山口 敦史1、草薙 進2、蟹谷 裕也2、工藤 喜弘2、冨谷 茂隆2 (1.金沢工大、2.ソニー(株))

キーワード:InGaN, 内部量子効率, 光音響

我々は,これまでに,光音響(PA)・発光(PL)同時計測法により,GaN膜とInGaN量子井戸(QW)の内部量子効率(IQE)を推定し,妥当な結果を得ている.本研究では,この手法の妥当性を更に確認するため,同一の7枚のInGaN-QW試料においてIQEと外部量子効率(EQE)の両方を測定し,これらの値を比較を行った.IQEはPA・PL同時計測法で測定し,EQEは積分球を使用して推定した.IQEは,GaN基板上QWで30~40%と推定され,サファイア基板上QWでは4~7%と推定された.一方で,EQEは,GaN基板上QWで10~20%であり,サファイア基板上QWで1~2%だった.全ての試料で,IQEはEQEよりも高く,これらのデータから算出された光取り出し効率は,20~40%であり,妥当な結果であると考えられる.