2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » プラズマ誘起生体反応の機構解明研究のフロンティア

[10p-Z03-1~7] プラズマ誘起生体反応の機構解明研究のフロンティア

2020年9月10日(木) 13:30 〜 17:20 Z03

古閑 一憲(九大)、栗田 弘史(豊橋技科大)

14:00 〜 14:30

[10p-Z03-2] プラズマ照射による新規レドックスシグナル形成と心筋恒常性制御

田中 智弘1,2,3、佐々木 渉太4、金子 俊郎4、井田 智章5、赤池 孝章5、西田 基宏1,2,3 (1.自然科学研究機構 CNSI、2.生理研 心循環シグナル、3.ExCELLS 心循環ダイナミズム創発、4.東北大工 電子工学専攻、5.東北大工 環境医学分野)

キーワード:非平衡ヘリウムプラズマ, ミトコンドリア, 活性イオウ分子種

低温プラズマ照射によってどのような活性分子種がうまれ、それらがどのような生物学的効果を示すかについては、未解明な点が多く残されている。
我々は、加湿したヘリウムガスを用いた低温大気圧プラズマを細胞培養液に照射するとパースルフィド(persulfide;R-S-SH)などのサルフェン硫黄(sulfane sulfur)を有する、レドックス活性の高い「活性イオウ分子種(Reactive Sulfur Species; RSS)」が生成されることを見出した。本シンポジウムでは、プラズマ照射によるRSSの形成機構と虚血心筋障害に対するその保護効果の分子機構について、新たな知見を紹介したい。