2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[10p-Z17-1~19] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2020年9月10日(木) 13:00 〜 18:15 Z17

伊藤 民武(産総研)、久保 敦(筑波大)、梶川 浩太郎(東工大)

18:00 〜 18:15

[10p-Z17-19] 無限状態数を持つ量子ナノ系における内因性量子熱力学

森下 天平1、石川 陽1、小林 潔1,2 (1.山梨大院工、2.東洋大学)

キーワード:量子熱力学

量子デコヒーレンスなど,量子系における不可逆な散逸緩和現象を議論する際,従来は外因的な不可逆性因子として環境を熱浴と見なすことで記述してきた.これに対し,孤立系自体に不可逆性が内在するという前提に立った内因性量子熱力学(Intrinsic Quantum Thermodynamics : IQT)と呼ばれる理論体系がある.本研究では,Steepest-Entropy-Ascent(SEA)仮説に基づくIQT理論であるSEAQTによって,無限状態数系の相互作⽤過程を記述計算するための新しい近似手法を提案し,その有効性を評価する.