2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[10p-Z17-1~19] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2020年9月10日(木) 13:00 〜 18:15 Z17

伊藤 民武(産総研)、久保 敦(筑波大)、梶川 浩太郎(東工大)

15:00 〜 15:15

[10p-Z17-8] 銀ナノワイヤー2量体間隙に形成された一次元ホットスポットにおけるSERRS光伝搬の電磁場解析

伊藤 民武1、山本 裕子2、バラチャンドラン ジャヤデワン3 (1.産総研健医工、2.北陸先端大、3.滋賀県大工)

キーワード:銀ナノワイヤー二量体, 表面プラズモン, 表面増強共鳴ラマン散乱

金や銀のナノ粒子2量体の1 nm以下の間隙はホットスポットとよばれプラズモンと少数分子の分極とが量子電磁気学的な強結合系を形成している。この強結合効果によってホットスポットの分子の電子状態は数百meV程度の大きな変調を受ける。従って、新しい光反応場としての応用が期待されている。しかし、ホットスポットの微小さがその応用を難しくしている。ナノワイヤー2量体の間隙ではこのホットスポットが一次元方向に10000 nm程度、つまり104倍程度に延びている。今回、この一次元ホットスポットの端の局在プラズモンを光励起することで発生したSERRS光が数1000nmに渡る伝搬を示す興味深い現象の電磁場解析結果を報告する。