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△ [10p-Z25-10] フタロシアニン誘導体の電荷輸送における温度依存性シミュレーション
キーワード:有機半導体, マーカス理論, 熱膨張
C6PcH2のキャリア移動度は負の温度依存性を示すが、その要因は未だ不明である。このため隣接二量体について、熱膨張に着目し密度汎関数理論による電荷輸送シミュレーションを行うことで、電荷輸送特性について検討した。熱膨張による距離の増大に伴い、正孔移動度は減少し、電子に関してはLUMOの縮重を考慮することで、同様の結果となった。従って、両キャリア移動度の温度変化は熱膨張が主たる要因と考えられる。