2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[10p-Z25-1~17] 12.2 評価・基礎物性

2020年9月10日(木) 13:15 〜 18:00 Z25

中山 泰生(東理大)、松井 弘之(山形大)、中山 健一(阪大)

15:45 〜 16:00

[10p-Z25-10] フタロシアニン誘導体の電荷輸送における温度依存性シミュレーション

藤崎 雅隆1、藤井 彰彦1、米谷 慎2、尾崎 雅則1 (1.阪大院工、2.産総研)

キーワード:有機半導体, マーカス理論, 熱膨張

C6PcH2のキャリア移動度は負の温度依存性を示すが、その要因は未だ不明である。このため隣接二量体について、熱膨張に着目し密度汎関数理論による電荷輸送シミュレーションを行うことで、電荷輸送特性について検討した。熱膨張による距離の増大に伴い、正孔移動度は減少し、電子に関してはLUMOの縮重を考慮することで、同様の結果となった。従って、両キャリア移動度の温度変化は熱膨張が主たる要因と考えられる。