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[10p-Z26-9] ナノ粒子薄膜表面における水分吸着の検討 (Ⅱ)
キーワード:ナノ粒子
物質表面における水分子の吸着現象は、材料科学や表面物理学といった分野で注目される。 水分子は、基板表面を終端している官能基と水素結合を形成し、物質表面に自然と吸着する。吸着水分子が増えると互いに水素結合を形成し、水分子層のネットワークを形成する。一方、ナノスケールの細孔においては、毛細管現象による水分子の凝縮が、飽和蒸気圧以下で起こる。特に細孔径が10 nm 以下となる領域で、顕著に水分凝縮が発生する。ナノ材料を塗布した薄膜中では、材料間の間隙がこの程度の大きさとなり細孔として働くことが予想される。今回は、水の吸着の様子が薄膜を構成するナノ粒子の大きさにどう依存するかを調べた。