2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[11a-Z14-1~12] 2.6 放射線誘起蛍光体

2020年9月11日(金) 08:30 〜 11:30 Z14

岡田 豪(金沢工大)、中内 大介(奈良先端大)

11:00 〜 11:15

[11a-Z14-11] Eu,Ag共添加リン酸塩ガラスによる重粒子線リアルタイム計測の試み

加田 渉1、木村 成孝1、秋山 駿1、飯塚 和也1、赤上 友基1、酒井 真理2、三浦 健太1、花泉 修1 (1.群馬大、2.群馬大重粒子)

キーワード:RPL, リアルタイム計測, 共添加

小型かつ簡便な3次元線量分布測定用線量計素子の開発は、放射線治療場をはじめとして様々な放射線場において有効な技術となりうる。ラジオフォトルミネセンス((Radio-Photoluminescence:RPL)現象を利用した個人被爆線量計素子は信頼性の高い素子である反面、各用途における素子最適化には物理的・化学的構造の側面においていくつかの技術開発余地が有ると考えられる。RPLガラスを用いてリアルタイムに放射線線量を計測する試みが示されているが、ビルドアップ効果などにより十分なその場計測の可能性を担保されるに至っていない。そこで、本研究では、繰り返し読み出しに対応できるRPL現象を示す銀活性中心に対し、熱的に安定かつ高輝度なシンチレーション発光の発生を見込んでユーロピウム(Eu)を共添加することで、目的とする放射線のリアルタイム計測と線量分布測定を両立させるデバイスの実現に取り組んだ。