[11a-Z14-1~12] 2.6 放射線誘起蛍光体

[11a-Z14-5] X線および熱中性子照射によるCa₂B₂O₅:Ce焼結体の熱蛍光特性

〇小宮 基¹、河村 一朗¹、藤本 裕¹、越水 正典¹、若林 源一郎²、浅井 圭介¹ (1.東北大院工、2.近大原研)

キーワード：ドシメータ, 熱蛍光, 熱中性子

焼結体は，化学的・熱的な高耐性に加え，製造コストの低廉性という利点を有するため，放射線測定素子への応用に適した材料であると考えられる．我々は，熱中性子に対する高い反応断面積を持つホウ素10（¹⁰B）の特性に着目し，¹⁰B含有焼結体の熱中性子計測用ドシメータへの応用を企図した．本研究では，γ線の影響の低減および生体等価性を考慮し，軽元素で構成されるCa₂B₂O₅をホスト材料として採用した．これにCe³⁺を微量添加した試料について，X線および熱中性子照射後の熱蛍光特性を調べた．