[11p-Z14-1~21] 2.6 放射線誘起蛍光体

[11p-Z14-15] X線・γ線検出器用シンチレータ応用に向けたTlMgCl₃結晶におけるアニオン・カチオンの制御

〇荒井 美紀¹、藤本 裕¹、越水 正典¹、中内 大介²、木村 大海²、柳田 健之²、浅井 圭介¹ (1.東北大、2.奈良先端大)

キーワード：シンチレータ, TlMgCl3

シンチレータとは放射線を受けて発光する物質のことであり，シンチレーション検出器に搭載され医療・セキュリティ分野で幅広く利用されている．シンチレータには，その用途に応じて様々な性能の具備が求められる．X線・γ線検出器用シンチレータには，発光量および実効原子番号(Z_eff) の高さが要求される．我々は，特にZ_effの高さの点からTlCl–ACl₂(A：2価のカチオン)に着目して研究を進め，TlMgCl₃結晶の優れたシンチレーション特性を見出した．本研究ではTlMgCl₃結晶において少量のアニオン・カチオン置換を行い，同結晶の発光量の顕著な増大を達成した