2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[8a-Z11-1~10] 12.4 有機EL・トランジスタ

2020年9月8日(火) 09:00 〜 11:45 Z11

野口 裕(明治大)、松島 敏則(九大)

11:15 〜 11:30

[8a-Z11-9] Alq3蒸着薄膜における自発的配向分極の極性制御

浜田 北斗1、松浦 寛恭1、田中 有弥1,2、石井 久夫1,2,3 (1.千葉大院融合、2.千葉大先進、3.千葉大分子キラリティ)

キーワード:有機 EL, 配向分極, Alq3

アモルファス薄膜中の分子が異方性配向することで膜表面に巨大表面電位(GSP)が発生する。GSPの正負は材料ごとで決まる分極の極性によると考えられており、Alq3は表面が正だと報告されてきた。以前の講演会で我々はITO/PEDOT:PSS/a-NPD/Alq3 構造でのAlq3のGSPをケルビンプローブ法により測定したところ薄膜領域で表面が負になることを報告したが、原因を明らかにできなかった。GSPはデバイス内のキャリアの再結合確率などに影響を及ぼすため、分極極性を制御ができることを示唆する上記の結果は今後デバイスに応用が期待できる。そこで本研究では、Alq3の極性が反転した原因について調べた。