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[8a-Z14-12] [放射線奨励賞受賞記念講演] 耐熱性と耐放射線性を兼ね備えたダイヤモンド半導体型γ線検出器
キーワード:ダイヤモンド, γ線検出器, 原子力プラント
福島第一原子力発電所の事故を受けて、原子力発電所の計装システムの強化が進んでいる。計装システムの一つである格納容器用雰囲気モニタには、耐熱性(300℃)及び耐放射線性(5 MGy)の強化が要求されている。これらの機能を向上させるために、強固な共有結合で形成され、広いバンドギャップ(5.5 eV)を有するダイヤモンド半導体をγ線検出器とする方式が期待できる。本研究の目的は過酷環境下でのγ線計測技術の確立である。本講演では、試作したダイヤモンド半導体型γ線検出器とその耐熱性及び耐放射線性の評価結果を報告する。