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[8a-Z25-6] 加速器質量分析のためのレーザー光脱離システムによる同重体分離技術の研究
キーワード:レーザー光脱離法, 電子親和力
我々の研究では、目的核種と同重体核種の分離を行うために、それらの電子配置の違い、すなわち電子親和力の違いを利用した最新の同重体分離手法であるレーザー光脱離法の研究を行っている。従来の同重体分離手法と異なり陽子数の差に依存しないので質量数の大きい核種の分離も可能となる。LPDでは、レーザーにより、負イオンに原子のEA以上のエネルギーを与えることによって光脱離反応を起こし負イオンを中性化する。
塩素(3.61eV)と硫黄(2.08eV)によるLPDの実験を行った。レーザーはNd:YAGレーザーを使用し、波長は532nm(2.33eV)である。硫黄のみに、レーザー光脱離反応がみられるという正しい結果が得られた。光脱離による硫黄の抑制率は30%程度であった。本発表では、レーザーの出力やイオンビームのエネルギーに対する抑制率の変化について報告する。
塩素(3.61eV)と硫黄(2.08eV)によるLPDの実験を行った。レーザーはNd:YAGレーザーを使用し、波長は532nm(2.33eV)である。硫黄のみに、レーザー光脱離反応がみられるという正しい結果が得られた。光脱離による硫黄の抑制率は30%程度であった。本発表では、レーザーの出力やイオンビームのエネルギーに対する抑制率の変化について報告する。