13:45 〜 14:00
[8p-Z10-4] 機械振動子を用いたEr3+:Y2SiO5励起準位の歪制御
キーワード:オプトメカニクス, エルビウム
光と機械振動の相互作用を扱うオプトメカニクスでは光共鳴のエネルギー散逸を振動子の散逸より小さくすることで、機械振動を用いた光の非線形操作が可能になる。しかしながら、これまで報告されている光共振器の散逸は数十MHz程度であり、一般に数kHzから数Hzとなる振動子の散逸より小さくすることは困難であった。本研究ではオプトメカニクスで広く用いられている光共振器に代わり、固体中で極めて損失の低い光共鳴となるエルビウム(Er)イオンの光学遷移を用いることで、通常とは散逸関係が反転した系における光と振動の相互作用を初めて実現した。