2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[9a-Z12-1~11] 12.7 医用工学・バイオチップ

2020年9月9日(水) 09:00 〜 12:00 Z12

野田 俊彦(豊橋技科大)、田中 徹(東北大)

11:45 〜 12:00

[9a-Z12-11] マイクロ波マンモグラフィを用いた乳房内誘電率分布のダイナミクスに関する研究

前澤 眞之1、稲垣 明里1、國久 智成3,11、谷野 裕一4,11、河野 誠之5、高尾 信太郎6,11、岡本 交二7,11、八木 潤子8,11、山神 和彦9,11、中島 義晴10、木村 憲明10,11、木村 建次郎1,2,11 (1.神戸大学理学研究科、2.神戸大学数理データサイエンスセンター、3.神戸大学医学部附属病院、4.神戸大学国際がん医療・研究センター、5.社会医療法人製鉄記念広畑病院、6.兵庫県立がんセンター、7.医療法人伍仁会、8.医療法人甲潤会、9.神鋼記念病院、10.株式会社Integral Geometry Science、11.AMED医工連携)

キーワード:マイクロ波マンモグラフィ, 誘電率, ダイナミクス

乳房の体積は、エストロゲンやプロゲステロン等の女性ホルモンの影響を受け、生理周期に合わせて変化することは経験的に理解されてきたが、その内部における変化を詳細に追跡できた報告例は未だ存在しない。一方、我々の研究グループでは波動散乱の逆問題の解析解の導出を契機にマイクロ波マンモグラフィの開発に成功してきた。このマイクロ波マンモグラフィは、乳癌組織などの水分子密度の高い高誘電率領域と脂肪組織などのオレイン酸、パルミチン酸を主成分とする低誘電率組織の界面にて、マイクロ波が強く反射する性質を利用しており、本研究では、マイクロ波マンモグラフィにより健常女性の月経周期における乳房内部の誘電率の変動を可視化した結果について報告する。