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△ [9a-Z20-4] ミストCVD法によるLiTaO3基板上へのバッファ層を用いないrh-ITOエピタキシャル薄膜の成長とその評価
キーワード:酸化インジウム錫, 透明導電膜, ミストCVD
本研究では透明導電膜として広く用いられているITOの準安定相であるrh-ITOに着目した。従来のrh-ITOの作製には基板として用いているα-Al2O3との格子不整合を緩和するためにα-Fe2O3バッファ層を用いていたため、そのバンドギャップ(2.1 eV)に起因する600 nm近傍の可視光の吸収が生じるという問題があった。本研究では格子不整合を15.3%から6.5%まで低減できるLiTaO3基板を用いることで、バッファ層を用いないrh-ITOの成長に成功したため報告する。