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[9p-Z05-3] 電子線照射熱反応によるシリコン酸化膜の局所的分解反応
キーワード:シリコン酸化膜, 電子線照射効果, ボイド
シリコン酸化膜(SiO2)に高電流密度電子線を照射すると、照射された領域で還元反応が生じ、その後真空加熱を行うと照射領域のみ選択的に SiO2膜に貫通穴(ボイド)が生ずることが報告されている。この現象は 1nm 厚以下の極薄 SiO2膜の場合であった。本研究では、20nm 以上の厚膜 SiO2 膜について、電子線照射後の表面をオージェ電子顕微鏡(SAM)と原子間力顕微鏡(AFM)により調べ、深さ方向に対する還元反応の振る舞いを明らかにした。さらに、電子線照射後に真空加熱を行い、20nm 以上の膜厚でも選択的にボイド形成が可能かどうか検証した。