2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 多次元計測技術とデータサイエンスの融合によるバイオイメージング・センシング技術の進展

[9p-Z06-1~10] 多次元計測技術とデータサイエンスの融合によるバイオイメージング・センシング技術の進展

2020年9月9日(水) 13:30 〜 17:30 Z06

大塚 洋一(阪大)、渡辺 信嗣(金沢大)

16:35 〜 17:05

[9p-Z06-8] ライブセルイメージングと深層学習を用いた胚発生過程定量システムの構築

徳岡 雄大1、山田 貴大1,2、増子 大輔3、池田 善貴3、広井 賀子2,4、小林 徹也5、山縣 一夫3、〇舟橋 啓1,2 (1.慶大院理工、2.慶大理工、3.近大生物理工、4.山口東京理科大薬、5.東大生産研)

キーワード:深層学習, 畳み込みニューラルネットワーク, 画像処理

近年、顕微鏡技術やイメージング技術の向上に伴い様々なライブセルイメージング技術が確立されたことから、発生過程の時系列3次元蛍光顕微鏡画像の取得が容易となった。そこで発生機構の一端を明らかにすべく、ライブセルイメージングによって取得した初期胚発生における細胞核の時系列3次元蛍光顕微鏡画像から核同定や核の形状を取得することで、染色体分配異常、卵割の同期性、発生速度に関する定量的指標の獲得が試みられている。これら定量的に受精卵の質を評価するシステムの構築により生殖医療への貢献が期待できる。
われわれが開発を進めている画像解析アルゴリズムQCANetは時系列に取得されたマウス初期胚の多次元細胞核画像情報を元に、核の同定および核の形状取得を行うことが可能である。