2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

11 超伝導 » 11.1 基礎物性

[9p-Z27-1~24] 11.1 基礎物性

2020年9月9日(水) 13:00 〜 19:45 Z27

尾崎 壽紀(関西学院大)、長尾 雅則(山梨大)、八巻 和宏(宇都宮大)、藤岡 正弥(北大)

16:45 〜 17:00

[9p-Z27-14] Fe(Se,Te)薄膜の磁場侵入長の組成依存性

鍋島 冬樹1、黒川 穂高1、中村 奏太1、色摩 直樹1、崎下 雄稀1、小林 友輝1、孫 悦2、北野 晴久2、前田 京剛1 (1.東大院総合、2.青学大理工)

キーワード:鉄系超伝導, 薄膜, 磁場侵入長

FeSe薄膜試料のSeサイトをTeで置換していくと,構造相転移が消失する組成で超伝導転移温度Tcが1.5倍程度上昇する振る舞いが観測される.この原因を超流体密度の観点から調べるためにFe(Se,Te)薄膜の磁場侵入長測定を行った. 正方晶相と斜方晶相を含めたすべての試料において,Tcλ(0)-2(∝超流体密度)に比例する振る舞いが観測された.Fe(Se,Te)薄膜におけるTcの上昇は,伝導キャリアの増大とそれに伴う超流体密度の増大に由来すると考えられる.