2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[12a-A409-1~9] 12.4 有機EL・トランジスタ

2020年3月12日(木) 09:15 〜 11:45 A409 (6-409)

松島 敏則(九大)、笹部 久宏(山形大)

11:30 〜 11:45

[12a-A409-9] 熱活性化遅延蛍光材料を用いた発光電気化学セルの電荷状態のオペランドESR分光研究

河村 佳歩1、祐本 晋太郎1、勝俣 潤哉1、和田 啓幹2、鈴木 克明2、梶 弘典2、丸本 一弘1,3 (1.筑波大数物、2.京大化研、3.筑波大エネ物質科学セ)

キーワード:発光電気化学セル、電子スピン共鳴分光法、熱活性化遅延蛍光

発光電気化学セル(Light-emitting Electrochemical Cell: LEC)は、電気化学反応を用いた新規発光デバイスである。LECの高特性化や新規機能発現のためには、素子の動作機構を微視的な観点から解明することが重要である。我々は、これまでに電子スピン共鳴(ESR)分光法によって発光ポリマーSuper Yellowを用いたLECの電荷状態の直接観測を行い、LECの電荷ドーピング過程を研究した。本研究では熱活性化遅延蛍光(TADF)材料である3ACR-TRZとホスト材料CBPを用いたLEC素子を作製し、オペランドESR分光法を用いて素子駆動時における発光層中の電荷状態を直接観測し、動作機構について微視的な観点から研究を行ったので報告する。