2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 テラヘルツ全般

[12a-B414-1~10] 3.9 テラヘルツ全般

2020年3月12日(木) 09:00 〜 11:45 B414 (2-414)

諸橋 功(情通機構)、瀧田 佑馬(理研)

09:30 〜 09:45

[12a-B414-3] 共鳴トンネルダイオードによるパルス波検出の数値シミュレーション

猪瀬 裕太1、土田 洸志郎1、有川 敬1、田中 耕一郎1,2 (1.京大院理、2.京大iCeMS)

キーワード:共鳴トンネルダイオード、ウィグナー関数、テラヘルツ

本研究では、ウィグナー関数モデルを用いて電流の過渡応答を計算することによって、共鳴トンネルダイオード(RTD)素子単体の動作を理論的に理解する取り組みを行っている。今回は、パルステラヘルツ波を入射した場合を想定し、電圧にパルス変調を加えた場合の平均電流値変化を算出した。印加パルスエネルギー密度が小さくパルス幅が大きい場合には、電流値変化の値は二乗検波モデルの結果と一致する。パルス幅を小さくしていくと二乗検波の値からシフトしていくが、その振る舞いはパルスエネルギーによって異なることが分かった。講演では、これら電流値変化のパルス幅‐パルスエネルギー依存性について詳細に報告する。