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[12a-B414-3] 共鳴トンネルダイオードによるパルス波検出の数値シミュレーション
キーワード:共鳴トンネルダイオード、ウィグナー関数、テラヘルツ
本研究では、ウィグナー関数モデルを用いて電流の過渡応答を計算することによって、共鳴トンネルダイオード(RTD)素子単体の動作を理論的に理解する取り組みを行っている。今回は、パルステラヘルツ波を入射した場合を想定し、電圧にパルス変調を加えた場合の平均電流値変化を算出した。印加パルスエネルギー密度が小さくパルス幅が大きい場合には、電流値変化の値は二乗検波モデルの結果と一致する。パルス幅を小さくしていくと二乗検波の値からシフトしていくが、その振る舞いはパルスエネルギーによって異なることが分かった。講演では、これら電流値変化のパルス幅‐パルスエネルギー依存性について詳細に報告する。