2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 多様な安定相のエンジニアリングによる多元系材料開発の新展開 - 未来材料開拓イニシアチブ ~環境・エネルギー材料の未来 ~ -

[12p-A301-1~9] 多様な安定相のエンジニアリングによる多元系材料開発の新展開 - 未来材料開拓イニシアチブ ~環境・エネルギー材料の未来 ~ -

2020年3月12日(木) 13:30 〜 17:15 A301 (6-301)

櫻井 岳暁(筑波大)、野瀬 嘉太郎(京大)

13:30 〜 14:00

[12p-A301-1] 非平衡合成法によるハイエントロピー合金ナノ結晶の作製と応用展開

北川 宏1 (1.京大院理)

キーワード:非平衡合成法、ハイエントロピー合金、触媒

金属や合金のナノ結晶は触媒や光学材料など様々な用途として活発に研究されている。その物性制御の手法は、初期の頃からの「サイズ」は勿論のこと、最近では「形状」や「合金形態」など多岐にわたっており、より高機能、高性能なナノ材料が開発されている。一方、結晶構造は物性に大きく影響する要因の一つであるが、金属状態図にあるように、元素の種類や合金組成、温度・圧力の状態により安定な結晶構造が一義的に決まるため、構成元素を変えずに結晶構造を自在に制御することはこれまで達成されていなかった。本講演では、金属ナノ結晶における結晶構造及び相分離/固溶構造の、非平衡プロセスによる選択的制御にについて紹介する。