2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.8 光物性・発光デバイス

[12p-A303-1~15] 13.8 光物性・発光デバイス

2020年3月12日(木) 13:45 〜 17:45 A303 (6-303)

七井 靖(青学大)、篠崎 健二(産総研)

17:15 〜 17:30

[12p-A303-14] 橙赤色発光を示すYAG:Ce蛍光体の温度特性

中村 仁美1、赤井 智子1 (1.産総研)

キーワード:蛍光体、YAG:Ce

YAG:Ce (Y3Al5O12:Ce)は青色光励起による高効率な黄色発光を示す蛍光体であるが、Yを置換するCe量によって蛍光のピーク波長を560 nm近傍まで長波長化できる。我々は、錯体重合法で作製する際、低温で一度熱処理を行ってから焼成すると従来より高濃度にCeが固溶したYAG:Ce結晶が作製でき、青色光の励起による橙赤色発光が可能となることを発見した。この橙赤色発光YAG:Ce蛍光体のX線・中性子回折のリートベルト構造解析を行ったところ、平均的にはYAGのガーネット構造が保たれているが、微小な結晶子サイズの分布が存在する可能性を報告した。本報告では、Ce発光の温度変化などを測定し、発光メカニズムについて議論する。