2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 窒化物半導体特異構造の科学 ~実験と理論の接点を探る:物性解明と制御~

[12p-A307-1~8] 窒化物半導体特異構造の科学 ~実験と理論の接点を探る:物性解明と制御~

2020年3月12日(木) 13:30 〜 17:30 A307 (6-307)

石谷 善博(千葉大)、酒井 朗(阪大)

14:00 〜 14:30

[12p-A307-2] GaN中のらせん転位-不純物複合体の第一原理量子論による考察

白石 賢二1 (1.名大未来研)

キーワード:窒化物半導体、転位、理論

GaN中のらせん転位とp型不純物であるMg不純物の複合体について第一原理計算で考察した。その結果、Mg不純物はらせん転位近傍に凝集することがわかった。またMg不純物の不純物準位はらせん転位自体の準位を混成を起こして、反結合状態と結合状態が生じる。このうちの反結合状態はMgがらせん転位に近づくとそのエネルギー準位の位置が伝導帯下端の直下に位置するようになり、n型になる。これがリーク電流の原因となる。