[12p-A501-1~16] 10.4 半導体スピントロニクス・超伝導・強相関

[12p-A501-16] いかにして多重スピンエコーから雑音スペクトルを抽出するか？

〇佐々木 進^1,2、三浦 敬典³、池田 宏輔³、坂井 祐大³、関川 卓也³、齋藤 雅樹³、弓削 達郎⁴、平山 祥郎^4,5 (1.新潟大工、2.AMED先端計測、3.新潟大自、4.静岡大理、5.東北大理)

キーワード：コヒーレンス、雑音スペクトル、GaAs

様々なスピンに反転パルスを連続照射することでコヒーレンスが増大すること，およびそれによりコヒーレンスを乱す雑音スペクトルを得る結果がいくつか報告されている。しかしながら，主にスペクトル強度の定義の仕方に任意性があることから，報告されているスペクトルの周波数依存性には統一的な見解が得られていない。我々は，理論で証明された手法に立脚し，かつ実験的にも任意性の無い手法を提唱する。今回，この手法を用いることで，バルクGaAsのAs核のコヒーレンスを乱す雑音の物理的起源が，最近接のAs核スピンの磁気双極子の揺らぎであることを明らかにした。