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△ [12p-D209-3] 対称型capacitive Frisch grid TlBr検出器の開発
キーワード:臭化タリウム、放射線計測、ガンマ線
臭化タリウム(TlBr)は高原子番号元素であるTlを含み、かつ高密度であるために他の半導体よりもガンマ線のピーク効率が高い。このような特徴をもつTlBrは次世代のガンマ線検出器材料として、世界中で研究開発が進められている。大体積の有感領域を得るためにはcapacitive Frisch grid型の検出器が有望である。現在までにcapacitive Frisch grid TlBr検出器が開発されており、662 keVにおいて1.8%程度のエネルギー分解能が達成されている。しかし、TlBr検出器特有の問題として、長時間動作後に印加電圧を反転させる必要がある。その対策としてアノードとカソード構造を対称にした新たな電極構造を考案した。そこで本研究では、対称型capacitive Frisch grid TlBr検出器を製作し、その評価を行なった。