2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.2 検出器開発

[12p-D209-1~17] 2.2 検出器開発

2020年3月12日(木) 13:45 〜 18:15 D209 (11-209)

人見 啓太朗(東北大)、藤原 健(産総研)

14:15 〜 14:30

[12p-D209-3] 対称型capacitive Frisch grid TlBr検出器の開発

野上 光博1、人見 啓太朗1、小野寺 敏幸2、渡辺 賢一3、松本 伎朗3、久保 信1、石井 慶造1、Byoung-Jik Kim4 (1.東北大、2.東北工大、3.名古屋大、4.Korea Inst. of Nuclear Safety)

キーワード:臭化タリウム、放射線計測、ガンマ線

臭化タリウム(TlBr)は高原子番号元素であるTlを含み、かつ高密度であるために他の半導体よりもガンマ線のピーク効率が高い。このような特徴をもつTlBrは次世代のガンマ線検出器材料として、世界中で研究開発が進められている。大体積の有感領域を得るためにはcapacitive Frisch grid型の検出器が有望である。現在までにcapacitive Frisch grid TlBr検出器が開発されており、662 keVにおいて1.8%程度のエネルギー分解能が達成されている。しかし、TlBr検出器特有の問題として、長時間動作後に印加電圧を反転させる必要がある。その対策としてアノードとカソード構造を対称にした新たな電極構造を考案した。そこで本研究では、対称型capacitive Frisch grid TlBr検出器を製作し、その評価を行なった。