2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[12p-PA6-1~15] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2020年3月12日(木) 16:00 〜 18:00 PA6 (第3体育館)

16:00 〜 18:00

[12p-PA6-10] ナノピラー樹脂フィルムの作製とその抗菌・殺菌評価

〇(B)小田 皓介1、神代 啓輔1、増田 恭介1、小嶋 寛明2、清水 智弘1、新宮原 正三1、伊藤 健1 (1.関西大シ、2.情報通信研究機構)

キーワード:抗菌

近年、セミやトンボの翅の表面に存在するナノメートルオーダーのピラー構造が殺菌作用を持つことが明らかとなり、ナノピラー構造は抗生物質耐性を持つ細菌に対しても抗菌作用を示すと期待されていることから、新たな抗菌材料として注目されている1,2,3)。抗菌メカニズムとして、ナノ構造と細菌の細胞膜の相互作用により細胞膜が引き裂かれるモデルが提唱されているが、メカニズムの詳細は解明されていない。一方、実用的に抗菌材料として普及させるには安価かつ成形が容易な樹脂材料へのナノピラー構造の作製が必要となる。本研究では陽極酸化アルミニウム(AAO)を母型として利用し、シクロオレフィンポリマー(COP)にナノ構造を転写することで樹脂製のナノピラー構造を作製した。また、作製したナノピラー樹脂フィルムの抗菌・殺菌作用を蛍光顕微鏡を用いて細胞レベルで評価した。