2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[12p-PA6-1~15] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2020年3月12日(木) 16:00 〜 18:00 PA6 (第3体育館)

16:00 〜 18:00

[12p-PA6-9] 脂質二重膜ドメインへの膜タンパク質分配における疎水性マッチングの寄与解明

清水 万葉1、波多野 尋花2、淺川 雅2、〇茂木 俊憲1 (1.群馬大、2.金沢大)

キーワード:脂質二重膜、原子間力顕微鏡、膜タンパク質

生体膜内の膜タンパク質は細胞内外の物質輸送や免疫機能などの生理現象に関与している。膜タンパク質機能発現には、特定の脂質や膜タンパク質等が集合したドメインが必須である。これまでの研究から、ドメインへの膜タンパク質分配において、脂質と膜タンパク質間での疎水部長さの違いを解消する疎水性マッチング効果や電荷が重要な因子であることを直接示してきた。一方、膜タンパク質疎水部に対し、脂質疎水部が短い場合と長い場合に生じる疎水性マッチング効果の違いはあまり検討されていない。本研究では、疎水部長さの異なる脂質からなる基板支持人工脂質二重膜(SLB)内でのモデル膜タンパク質バクテリオロドプシン(bR)の構造および局在性を調べ、ドメインによる膜タンパク質局在性への寄与解明を目指した。