2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

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[12p-PA7-1~16] 12.7 医用工学・バイオチップ

2020年3月12日(木) 16:00 〜 18:00 PA7 (第3体育館)

16:00 〜 18:00

[12p-PA7-10] コロトコフ音周波数と自律神経活動との関係性

工藤 寛斗1、〇星野 隆行1,2 (1.弘前大学理工、2.弘前大学 院理工)

キーワード:コロトコフ音

マンシェットを巻いて計測する上腕動脈の血圧計測において,聴取されるコトロコフ音に内在する情報について検討した.コロトコフ音は,圧迫により閉塞した動脈が解放されるときに狭窄部周辺から経皮的に聴取される生体音である,コロトコフ音の発生機序はまだ不明な点があるが,狭窄部を通過する血流の圧力振動を起因として,振動する血管壁をコロトコフ音の主原因とする解析がある.この場合,コロトコフ音の周波数は血管壁の弾性に依存することが考えられる.血管壁の弾性は,長期的には動脈硬化,短期的には交感神経に支配されている血管平滑筋の収縮に伴って変化する.本報告では,コロトコフ音周波数を解析することにより,血管弾性の変化をモニタし,交感神経活動を推定する可能性について報告する.