2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[13a-A405-1~11] 12.2 評価・基礎物性

2020年3月13日(金) 09:00 〜 12:00 A405 (6-405)

松井 弘之(山形大)、中山 健一(阪大)

09:45 〜 10:00

[13a-A405-4] 一重項復活機構による有機結晶中の励起子の長距離拡散

田村 宏之1、東屋 航紀1 (1.東大先端研)

キーワード:有機半導体、励起子、シングレット・フィッション

ルブレン等の有機結晶では一重項励起子から2つの三重項励起子が生成するシングレット・フィッションが起こる。ルブレン結晶で観察されるμmオーダーの励起子拡散はシングレット・フィッションで生じた長寿命の三重項励起子の拡散によると考えられている。本研究では動的モンテカルロ法によりルブレン結晶中の励起子拡散を解析し、シングレット・フィッションと三重項‐三重項消滅が繰り返し起こる「一重項復活機構」によって、励起子の長距離拡散が説明できることを明らかにした。