2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 植物RIイメージング技術と応用~農業応用の最前線~

[13p-A501-1~7] 植物RIイメージング技術と応用~農業応用の最前線~

2020年3月13日(金) 13:15 〜 16:45 A501 (6-501)

河地 有木(量研)、大矢 重宗(日本アイソトープ協会)

16:15 〜 16:45

[13p-A501-7] 植物のRIイメージング

中西 友子1 (1.東大院農生科)

キーワード:リアルタイムイメージング、汎用RI、植物

多くの植物生理学研究は現場の農業への応用は困難であった。その大きな原因は、細分化された研究成果が植物個体を扱う農業現場には応用しにくいことにある。このような背景の中で私たちは、RIを利用すれば、植物個体の研究から細胞レベルまでの研究まで全てを繋げることができるのではないかと考えた。リアルタイムでかつ非破壊で植物における物の動きを観る方法として、RIや放射線の利用は最も優れている。暗所でのみイメージングが可能な蛍光イメージング法は植物個体には使用できない。私たちは長年汎用のRIを用いたリアルタイムイメージング装置の開発を手掛けてきた。植物個体全体を見るマクロ装置と、蛍光顕微鏡を改造して蛍光像とRIからの放射線像の両方が見られるようになったミクロレベルのイメージング装置の開発である。得られた結果も含め、RIイメージングの研究が農業にどのように繋がるか最近の成果について報告したい。