2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[13p-B409-1~17] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2020年3月13日(金) 13:15 〜 18:15 B409 (2-409)

岩長 祐伸(物材機構)、梶川 浩太郎(東工大)、冨田 知志(東北大)

17:15 〜 17:30

[13p-B409-14] 金コロイドフィルムの表面プラズモン共鳴を用いたタンパク質の新規結晶化

奥津 哲夫1、伊藤 明日香1、佐藤 友彦1、伊藤 正浩2、田倉 章皓2 (1.群馬大院理工、2.EEJA)

キーワード:タンパク質、結晶、プラズモン共鳴

金ナノ粒子や金ナノ構造の表面プラズモン共鳴がもたらす増強電場により、光ピンセットと同様の作用がおこり、分子がトラップされ濃縮されて結晶化する現象を見出した。この現象を利用し、タンパク質の結晶化および低分子量分子の結晶化に取り組んだ。表面プラズモン共鳴として、粒子単体の共鳴だけでなく、隣接する金粒子の間隙に発生するギャップモードのプラズモン共鳴を用いた。この共鳴は光の電場を104倍増強させるといわれている。ギャップモードの共鳴を誘起したときは化学反応は起こらず、結晶化が誘起された。