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[13p-D305-11] 反強磁性体NiOナノ粒子の磁気モーメント分布と磁気構造
キーワード:磁性ナノ粒子、超常磁性、サイズ効果
ナノサイズ化した反強磁性体は、超常磁性と常磁性を同時に示すことが知られており、バルクとは異なった磁気物性が発現する。実験から得られる磁化曲線においてこれら2成分を正しく分離することは、ナノ粒子の磁気構造を議論するうえで基本的に重要である。本研究では酸化ニッケルナノ粒子に着目し、超常磁性の磁化曲線のスケール性を利用することにより、分布関数を仮定することなく2成分を正しく分離することに成功した。