2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[13p-D411-1~16] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2020年3月13日(金) 13:45 〜 18:15 D411 (11-411)

小塚 裕介(物材機構)、福村 知昭(東北大)

15:15 〜 15:30

[13p-D411-6] 巨大交換バイアスの実現に向けたLa2MnCoO6の非平衡薄膜成長と磁気特性の制御

張 樹桐1、武内 優1、相馬 拓人1、大友 明1,2 (1.東工大物質理工、2.元素戦略)

キーワード:交換バイアス、薄膜、ダブルペロブスカイト

ダブルペロブスカイト型構造を有する A2MnCoO6A:ランタノイドまたはアルカリ土類元素)の焼結体において,極めて大きな交換バイアスが自発的に発現することが知られている.その起源は,Mn と Co の秩序度の分布によって空間的に分離された強磁性相と反強磁性相の界面における相互作用にあると考えられている .そこで,我々は熱力学的安定相に関わらずダブルペロブスカイトの B サイト秩序度を系統的に制御できる非平衡薄膜成長に着目した .本研究では,パルスレーザ堆積法を用いて秩序度が異なる La2MnCoO6(LMCO)薄膜を成長し,磁性と秩序度との関係を明らかにすることを目的とした.