2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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[13p-D511-1~8] 熱・電気物性測定の落とし穴

2020年3月13日(金) 13:30 〜 16:55 D511 (11-511)

野村 政宏(東大)、小菅 厚子(阪府大)、長谷川 靖洋(埼玉大)

15:05 〜 15:30

[13p-D511-5] トムソン効果を用いたゼーベック係数測定

天谷 康孝1 (1.産総研)

キーワード:廃熱、熱電材料、ゼーベック効果

ペルチェ効果、ゼーベック効果、トムソン効果の代表的な3つの熱電効果の中で、唯一トムソン効果だけは電流と熱流から物質単体の物性値を得ることができる。これらの熱電係数は相反定理より関連付けられるのでトムソン係数を測定すればゼーベック係数やペルチェ係数の絶対値を次々に決定できる。しかし、トムソン効果の測定は本質的に熱測定であるためその正確な測定は難しい。本発表では,トムソン係数の正確な計測のため考慮すべき測定の不確かさ要因を挙げ、結果の信頼性について議論する。