2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[14a-B407-1~10] 11.4 アナログ応用および関連技術

2020年3月14日(土) 09:00 〜 11:45 B407 (2-407)

藤井 剛(産総研)、三木 茂人(情通機構)

09:00 〜 09:15

[14a-B407-1] マイクロ波多重回路による38画素超伝導転移端検出器の低雑音読出

中島 裕貴1,2、平山 文紀1、〇神代 暁1、山森 弘毅1、永沢 秀一1、佐藤 昭1、山田 真也3、早川 亮大1,3、山崎 典子2、満田 和久2、永吉 賢一郎4、赤松 弘規4 (1.産総研、2.宇宙研、3.首都大、4.オランダ宇宙研)

キーワード:マイクロ波多重読出回路、超伝導転移端検出器、超伝導量子干渉素子

約100ミリオームの高い常伝導抵抗を持つがゆえに、系の雑音に対する読出回路雑音の寄与増大が宿命である超伝導転移端検出器(TES)38画素の、マイクロ波周波数多重回路による同時読出に成功した。得られたエネルギー分解能2.8-4.6 eV@ 5.9 keV中、読出回路の寄与を1.0-1.8 eV(16%以下)に抑えた。これは、①高抵抗TES読出、②ガンマ線・ミリ波TESより高速なX線TES読出画素数 双方の点において、従来到達点を凌ぐ結果である。