2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.11 フォトニック構造・現象

[14a-B415-1~9] 3.11 フォトニック構造・現象

2020年3月14日(土) 09:30 〜 12:00 B415 (2-415)

浅野 卓(京大)、石崎 賢司(京大)

09:30 〜 09:45

[14a-B415-1] 機械学習によって設計したナノ共振器シリコンラマンレーザの実験的評価

〇(M1)川勝 太郎1、浅野 卓2、野田 進2、高橋 和1 (1.大阪府大院工、2.京大院工)

キーワード:フォトニック結晶、ラマン散乱、機械学習

我々は2次元フォトニック結晶ナノ共振器を用いたシリコンラマンレーザを開発してきた.本デバイスは,ヘテロ構造ナノ共振器に形成される2つの高Q値共振モード(パンプモードとストークスモードと呼ぶ)に励起光とストークスラマン散乱光を閉じ込めることで,1マイクロワット以下の低閾値を達成する.これまで報告したレーザ発振閾値の最少は120 nWで,パンプモードの実験Qp値は40万,ストークスモードの実験QS値は235万であった.2つの共振モードのQ値を上げて,発振閾値をさらに下げることは,本デバイスの基礎・応用研究の可能性を広げるために重要である.近年,機械学習を用いることで,2つのモードの設計Q値を同時に高めることが可能となった.本研究では,機械学習により設計されたナノ共振器シリコンラマンレーザのQ値と閾値を実験的に評価した.