2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

1 応用物理学一般 » 1.2 教育

[14a-PA1-1~32] 1.2 教育

2020年3月14日(土) 09:30 〜 11:30 PA1 (第3体育館)

09:30 〜 11:30

[14a-PA1-29] 地球をコンデンサとして捉えた地震予知装置の開発I

川崎 仁晴1、須田 義昭2 (1.佐世保高専、2.石川高専)

キーワード:教育装置、地震予知、地球環境

近年頻発している大地震や落雷、ゲリラ豪雨等の災害は、人体やインフラなどに物理的な被害を与えるだけでなく、子どもの精神的な成長にも悪影響を及ぼすため、対策は急務である。地球と電離層の間は、電気的なコンデンサとして働くため、地震前に大気電界変動を起こすことが知られている。我々はこれを利用して簡易的で安価な地震予知システムを考案し、その効果を調べた。今回の実験結果から降雨前に電位は標準値よりも数ボルト正になる時間が存在し、その数時間後に降雨や落雷による電位変化が再現性よく現れた。これは、電離層と大地の間に雷をもたらす程の電荷を持つ積乱雲が存在した場合、一般的なコンデンサに生じるボイドのような挙動をするため、地震とは異なる地表面電位の変化をもたらした結果であると考えられる。