2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」 » 22.1 合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」

[14p-A405-1~15] 22.1 合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」

2020年3月14日(土) 13:15 〜 17:30 A405 (6-405)

中村 芳明(阪大)、塩見 淳一郎(東大)、八木 貴志(産総研)

17:00 〜 17:15

[14p-A405-14] 永久磁石における異常エッチングスハウゼン効果の観測

三浦 飛鳥1,2、Sepehri-Amin Hossein1、増田 啓介1、土浦 宏紀3,4、三浦 良雄1,5、井口 亮1、桜庭 裕弥1,6、塩見 淳一郎2、宝野 和博1、内田 健一1,2,4,7 (1.物材機構、2.東大工、3.東北大工、4.東北大CSRN、5.阪大CSRN、6.JST さきがけ、7.東北大金研)

キーワード:熱電変換、異常エッチングスハウゼン効果、永久磁石

異常エッチングスハウゼン効果 (Anomalous Ettingshausen effect: AEE) とは、強磁性金属において磁化および電流の両方に直交した方向に熱流が生じる現象である 。AEEに基づく電子冷却・加熱は、その対称性から汎用性の高い熱制御技術への将来展開が期待されるが、これまでにAEEが観測されている材料は少なく、AEEに基づく高効率な熱制御を実現するためには、異常エッチングスハウゼン係数の大きな材料の探索が必要である。また、残留磁化を持たない強磁性体でAEEを発現させるためには外部磁場を印加する必要があるといった問題もある。そこで本研究では、無磁場下でAEEが動作する材料として永久磁石に注目し、室温におけるAEEと関連する輸送物性を系統的に調べた 。