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[14p-A410-4] 低分子有機半導体:高移動度化と将来展望
キーワード:低分子有機半導体、分子設計、移動度
初の有機トランジスタが報告されてから30年以上が経過した。この間、キャリア移動度は大きく向上し、現在では、10 cm2/Vsを超える値も報告されている。このような移動度の向上において、Marcus理論に基づく再配向エネルギー(λ)の低減と移動積分(t)の増大を意図した分子設計が重要な役割を演じてきた。本講演では、低分子有機半導体材料に関して、これまでの材料の進展を振り返るとともに、将来的な高移動度化のために考慮すべき観点について議論したい。