2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[14p-B309-1~18] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2020年3月14日(土) 13:15 〜 18:30 B309 (2-309)

岡本 晃一(大阪府立大)、坂野 斎(山梨大)、川添 忠(電機大)

15:45 〜 16:00

[14p-B309-9] 内因性量子熱力学に基づく量子ナノ系の散逸緩和理論

森下 天平1、石川 陽1、小林 潔1,2 (1.山梨大院工、2.東洋大学)

キーワード:量子熱力学、孤立系

量子デコヒーレンスなど量子系における不可逆な散逸緩和現象を議論する際,従来は外因的な不可逆性因子として環境を熱浴と見なすことで記述してきた.これに対し,孤立系自体に不可逆性が内在するという前提に立った内因性量子熱力学(Intrinsic Quantum Thermodynamics : IQT)と呼ばれる理論体系がある.本研究では,Steepest-Entropy-Ascent(SEA)仮説に基づくIQT理論であるSEA Quantum Thermodynamicsに基づき,動的フォノン系と相互作用する2つの二準位系モデルの散逸緩和ダイナミクスを議論する.