[14p-B408-1~16] 3.1 光学基礎・光学新領域

△ [14p-B408-5] 金属ナノロッドペアに働く面内光圧の高精度計測システム

〇(M1)元 志喜¹、田中 嘉人¹、福原 竜馬¹、坂間 俊亮¹、志村 努¹ (1.東大生研)

キーワード：光圧、局在表面プラズモン共鳴、ナノモーター

長さの異なる二つの金属ナノロッドペアは、局在プラズモン共鳴により入射光に垂直な面内で指向性の高い側方散乱を生じる。その反跳として生じる面内光圧に着目し、ナノロッドペアを配列することで光駆動リニア・回転アクチュエータを実現できる[1]。一方、高機能かつ高精度なアクチュエータを設計するためには、単一ナノロッドペアに働く光圧特性を定量的かつ正確に評価する必要がある。従来のCMOSカメラによる位置検出とPCによる演算処理を用いたフィードバックでは、低速な位置検出と遅延が問題になり、力計測の高感度化に限界があった。本研究では、四分割フォトダイオード(QPD)と音響光学偏向器(AOD)を用いた高速・低遅延な位置検出とFPGAを用いた高速演算処理を組み合わせることにより、高精度な光圧測定システムを目指した。[1] : 田中嘉人 他, 第 79回応用物理学会秋季学術講演会(2018)