[14p-PA2-1~86] 2 放射線

[14p-PA2-20] X線照射によるLi₄SiO₄焼結体の熱蛍光特性

〇(B)小宮 基¹、藤本 裕¹、越水 正典¹、木村 大海²、柳田 健之²、浅井 圭介¹ (1.東北大院工、2.奈良先端大)

キーワード：ドシメータ、熱蛍光

一般に，X 線等の放射線検出に用いられる個人被曝線量計には，熱蛍光（TL）や光刺激ルミネッセンス （OSL）等の原理を応用したドシメータが利用されている．これらに用いられる材料には，電離放射線に対して高感度であること，使用環境における長時間の安定性に優れること等の性能要件の満足が求められる．焼結体は，化学的・熱的な高耐性に加え，製造コストの低廉性という利点を有するため，放射線測定素子への応用に適した材料であると考えられる．我々は，熱中性子に対する高い反応断面積を持つ⁶Liの特性に着目し，⁶Li含有焼結体を用いた中性子計測用ドシメータへの応用を企図した．本研究では，γ線に対する反応性を低減するため，軽元素のみで構成されているLi₄SiO₄焼結体を作製し，X線照射後の熱蛍光特性を調べた．