[15a-A408-1~9] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[15a-A408-4] 配向ナノファイバー／液晶複合体装荷NRDガイド型テラヘルツ波可変移相器の応答改善

〇Lang Trong Nghia¹、井上 曜¹、森武 洋¹ (1.防衛大学校)

キーワード：ネマティック液晶、NRDガイド、配向ナノファイバー／液晶複合体

液晶はテラヘルツ領域においても異方性を有することから近年注目されている。誘電体線路を金属で挟んだ構造のNRD (Non-Radiative Dielectric) ガイドの誘電体部分を液晶に置き換えることで低損失な液晶装荷NRDガイド型テラヘルツ波移相器ができる。しかし、液晶層の厚さが数100 μm程度と通常のディスプレイ等のデバイスに比べ100倍以上厚いため、電圧を除去した時の立ち下がり応答時間が数100 s と非常に長く、応用上問題がある。PETフィルムを挿入し、液晶層厚を減少させることにより、立ち下がり時間がよく改善されるが、位相変化が大きく減少する。本研究では、配向ナノファイバー／液晶複合体を利用して立ち下がり時間の改善を行った。