[15a-D209-1~10] 2.3 放射線応用・発生装置・新技術

[15a-D209-4] ファインピッチCdTeイメージャを使用した即発X線の測定による治療用イオンビーム可視化システムのシミュレーションによる性能評価

〇山口 充孝¹、長尾 悠人¹、後藤 紳一²、河地 有木¹ (1.量研高崎研、2.日本放射線治療品質保証（株）)

キーワード：CdTeイメージャー、放射線可視化、即発X線

ファインピッチテルル化カドミウム（CdTe）イメージャーを使用した即発X線計測による治療用イオンビーム可視化システムの空間分解能と感度をモンテカルロシミュレーションにより評価した。シミュレーションにはPHITS 3.10を用いた。シミュレーションのジオメトリーは水ファントムおよびピンホール型X線カメラから成る。また、X線カメラは、正面にピンホールコリメータを備えたタングステン製の放射線遮蔽箱と、内部に設置した外形2 cm×2 cm×0.04 cm のCdTeイメージャー（50×50ピクセル）により構成される。数種類の直径のピーンホールについて陽子および炭素イオンビームに対するX線カメラの空間分解能と感度をシミュレーションにより求め、得られた結果を基に、CdTeイメージャを用いた装置による治療用イオンビーム可視化システムの実現可能性について検討を行った。