2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[15a-D311-1~12] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2020年3月15日(日) 09:00 〜 12:15 D311 (11-311)

大矢 忍(東大)

10:45 〜 11:00

[15a-D311-7] 反応性MBEで作製したNiCo2O4の磁性と伝導性

辻榮 朝香1、柳瀬 隆2、島田 敏宏2、〇長浜 太郎2 (1.北大CSE、2.北大工)

キーワード:磁性酸化物、薄膜、分子線エピタキシー法

NiCo2O4は逆スピネル構造を持つ磁性酸化物である。最近スピントロニクス材料としての可能性が注目され、高機能材料薄膜としての開発が行われている。特徴的なのは、酸化物にも関わらず金属的な電気伝導を示すことである。磁性酸化物伝導帯としてはFe3O4がよく知られているが、室温で同等の電気伝導度を示し、その温度依存性は金属的である。また、その磁性は垂直磁気異方性を示す。特性は試料作製条件に強く依存し、上記のような特性が得られるのは10〜100Paという高い酸素分圧下で成膜した場合に限られる。そのため、これまでの報告では、ほとんどの試料作製がPLDで行われている。本研究では反応性MBE法と高酸素雰囲気中アニールにより作製し、その特性を調べた。