[15a-D311-1~12] 6.3 酸化物エレクトロニクス

[15a-D311-8] 垂直磁化を有するNiCo₂O₄薄膜におけるカチオン価数状態と軌道磁気モーメント

〇菅 大介¹、水牧 仁一朗²、北村 未歩³、小谷 佳範²、瀋 昱帆¹、鈴木 郁美¹、堀場 弘司³、島川 祐一¹ (1.京大化研、2.JASRI/SPring-8、3.KEK-IMSS)

キーワード：スピネル酸化物薄膜、X線吸収分光・X線磁気円二色性分光、垂直磁化異方性

逆スピネル構造を有するNiCo₂O₄(NCO)は転移温度が約400Kのフェリ磁性体である。また第一原理計算からはハーフメタルであることが示され、薄膜試料においては垂直磁気異方性が見出されるなど、NCOはスピントロニクス材料として注目されている。 本研究では、X線吸収分光(XAS)およびX線磁気円二色性(XMCD)分光によって、NCO薄膜中のカチオン価数状態およびそれらが磁気特性に与える影響を調べた。