2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.7 結晶評価,不純物・結晶欠陥

[15a-D411-1~11] 15.7 結晶評価,不純物・結晶欠陥

2020年3月15日(日) 09:00 〜 12:00 D411 (11-411)

仮屋崎 弘昭(GWJ)、太子 敏則(信州大)、佐々木 拓生(量研機構)

10:30 〜 10:45

[15a-D411-6] SHRY:固溶体モデルのハイスループット生成-Pythonによる実装

内村 慶舟1、〇中野 晃佑2、Genki I. Prayogo1、本郷 研太2,4,5、前園 涼2,3 (1.北陸先端大マテ、2.北陸先端大情報、3.理研、4.物材機構、5.JSTさきがけ)

キーワード:原子置換、第一原理計算

スーパーセル法は第一原理計算で固溶体を取り扱うために用いられる方法であり、計算機の発展に伴い、ユニットセルあたり数百程度の原子を取り扱うことも頻繁に行われるようになってきた。元素置換を行う際には、膨大な配位のパターンが発生するが、結晶の空間対称性を利用すると、単純に元素置換したパターン(可約構造)の中から、実際に計算すべきユニークな構造(既約構造)を抽出することができる。しかしながら、比較対象となる構造の組み合わせが膨大である場合には、単に全ての可約構造を比較しつくすことは、計算コストの観点から非現実的である。そこで我々は、ランダムに生成した可約構造から得られる既約構造数の分散の振る舞いを調べ、その最大値から全ての既約構造の数を推定可能であることを明らかにした。本発表では、その確率的な既約構造抽出方法をPythonで実装した'SHRY'、及び応用例について報告する。