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[10p-N206-3] X線コンプトン散乱による拡散層流火炎の温度・化学反応分布測定
キーワード:拡散層流火炎、コンプトン散乱、非破壊測定
内燃機関における煤の生成プロセスを解明する手法の開発を目的として、X線コンプトン散乱により純プロパン(99wt%)の層流拡散火炎の温度分布・化学反応分布の測定を行った。測定された温度分布は熱電対による測定とおおむね一致した。プロパン分子の燃焼反応が進み火炎内の温度は1500Kまで達していた。S-parameterの解析からプロパン分子の燃焼反応により、高温部でCO2生成が支配的となることがわかった。以上から、X線コンプトン散乱が内燃機関の燃焼プロセス解明の手段となり得ることがわかった。