2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.6 ナノバイオテクノロジー

[10p-N207-1~16] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2021年9月10日(金) 13:30 〜 18:00 N207 (口頭)

住友 弘二(兵庫県立大)、淺川 雅(金沢大)、赤堀 玲奈(日立研開)

15:30 〜 15:45

[10p-N207-8] 単分子量子計測法による細胞中RNAの核酸アナログ分子解析

大城 敬人1、小本 祐貴1、今野 雅允2、浅井 歩1、石井 秀治3、谷口 正輝1 (1.阪大産研、2.東京理科大、3.阪大医)

キーワード:核酸塩基、トンネル現象、単分子検出

FTDは,抗がん剤でウラシルのフッ化誘導体である.大腸がんのFTD耐性株と非耐性株より抽出したDNA試料中のFTDの置換を,1分子量子計測法を用いて測定した.FTD耐性細胞株のTP53のダウンレギュレートしているDNA結合領域中のTが5%程度FTDに置換していることがわかった.一方,耐性株のTP53の下流の遺伝子発現に変化していることがわかり,一致していた.細胞中のDNAを1分子レベル見ることで,遺伝子発現と比較可能であることが示唆される.